ナチュラル・デチューン

カルトのブログ

カルト選Top20:lightmellowbu presents 90年代シティポップ名曲ランキング

カルトです。

普段はブックオフでCDを買ったり、図書館でCDを借りたり、GEOオンライン55円セールでCDを借りたりして暮らしています。
声優さんの曲でDJをしたりもします。https://www.mixcloud.com/karuto/

今年は敬愛するlightmellowbuの「90年代シティポップ名曲ランキング best50」にお声がけいただき参加しました。

●50位→26位

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●25位→1位

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当時幼かった自分にとって、90年代の記憶は終始薄ぼんやりとしています。後から読んだ・見た情報と合わさって、どこか他人の思い出のようです。90年代を想起した時に思い浮かぶイメージを列挙してみると、
不景気、コギャル、たまごっち、ウィンドウズ95発売日、ジュリアナ東京ビーイング系JPOP、クラブジャズ、10代の凶悪犯罪、アムラー渋谷系、世紀末ブーム、エヴァンゲリオン無印良品グランジ、鬼畜系、小室サウンドetc…
自分の中の90年代のイメージは混沌としていて、誰がどんな生活をしているか掴めませんでした。そんな風景も、90年代シティポップを聴くようになって、少し解像度が上がりました。どこか「本当のこと」「本当の90年代の生活」を歌っている気がしました。いや、実際そんなREALな歌詞では全くないんですが、、こんな歌が消費されていた、聴いていた人々がいたと、あの時代に触れられたような気がしました。

また、Vaporwave以降の現代シティポップに乗れなかった自分にとって、90年代シティポップはちゃんと都市生活を歌っていると感じました。それが愛おしく、羨ましいとも思っています。

そんな後追いとして、2020年の今、90年代シティポップに感じた魅力を残しておくべく、以下したためました。ご笑覧のほど、どうぞよろしくお願いします。

 


20位 DOWN TOWN GAME~feat. CAPTAIN GEORGE - GWINKO
収録アルバム - 東京UKIUKIガール / 発表年 - 1991
シティポップではないです。
東京で暮らす20代女性の生活をデフォルメした歌詞がギラギラ輝いてます。軽薄な消費生活を彩るのにこれ以上ない、粒子が荒いNJSサウンドに、二日酔いとかしたことなさそうなGWINKOのパンチのあるボーカルが乗って満点です。90年代NJSランキングなら1位でした。

 

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19位 ポップアート - かせきさいだぁ

収録アルバム - SKYNUTS/ 発表年 - 1998

作曲は南佳孝。80s以前のポップス観と00s以降のシティポップ観を足して2で割ったら、結果的にmid90s感が出てしまったように感じられる曲調です。南佳孝に曲書いてもらって、高気圧ガールのオマージュやるセンスは、どうしようもなく90年代。 

 

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18位 STAR LIGHTにキスして - 木野まこと篠原恵美

収録アルバム - 美少女戦士セーラームーンR ~未来へ向かって~/ 発表年 - 1993
某有名トラックメイカー氏がサンプリングしていることでも知られる名曲。この曲自体もジャネット・ジャクソンのEscapadeをモロパクリっぽいです。逆Future Funkですね(?)。篠原恵美さんの淡白な歌唱に、ハリボテのような打ち込みとコーラスがバチっとハマって、全てがニセモノであるが故のホンモノになっています。篠原恵美さん本人名義のアルバムはR&B、シティポップ系が小粒揃いなのでそちらもオススメ。

 

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17位 Peach Melda - 古内東子

収録アルバム - Hug/ 発表年 - 1992
他の人も上位に付けるだろう…と日和って、この順位に。OLシティポップの中でも珠玉の一品です。元気のない吉田美和のような古内東子の歌唱は、セクシーな一方、どこか等身大の自分を仮託できる親しみやすさもあります。打ち込み系の後に聴くと、生音の録音クオリティが高くてビビります。

 

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16位 語らない - 稲垣潤一

収録アルバム - J's DIMENSION/ 発表年 - 1995
作曲:小森田実、ありがとう!の一言で終わらせてしまいたくなるような小森田節全開のダンスナンバー。リリース当時の記憶はないはずなのに、既聴感が凄まじいのは何故?

 

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15位 kissの行方 - 金月真美

収録アルバム - Touch and Go/ 発表年 - 1998

ときめきメモリアル藤崎詩織役で有名な声優、金月真美さん。彼女の声は高音倍音成分が特徴的で甘美で艶やかなんですが、イヤラしくない。声だけでクリーンなリゾートが成立する強さがあります。MILK宮島律子氏作曲のトラックは、軽快なハウス調でカッティングとサックスがひたすらに爽やか。リゾートの追い討ち状態です。

 

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14位 ALL IS VANITY - 角松敏生

収録アルバム - ALL IS VANITY/ 発表年 - 1991

80年代にシティポップを歌っていた歌手が、90年代に入ってから内省的な曲を歌うようになるケースが散見されます(うち7割は環境問題について歌っている気がします)。公私の波乱を経た角松敏生が、"どこへ流れていくの 真夏の吐息に疲れたままで"と歌うこの曲は、特にヘヴィー。フュージョン寄りAORな演奏は、乾いた街に似つかわしい哀愁と切れ味鋭さで、歌を盛り立てます。 

 

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13位 Speed of Love - 水野愛日

収録アルバム - Joyful/ 発表年 - 1999
一部の方には説明不要な声優レアグルーヴのアンセム。作曲は長岡成貢。日本の歌モノハウスJ-POPはこの人抜きには語れません。疾走感あふれるCity感覚はSuchmos - STAY TUNEまで地続きです(本当に?)。

 

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12位 DARLIN' - 吉田美和

収録アルバム - beauty and harmony/ 発表年 - 1995
lightmellowbu柴崎さんのブログ CDさん太郎 VOL.23 2020/1/4、5購入盤にて知ったアルバムから。Spotifyで聴いてひっくり返ってしまいました。アル・シュミットによる録音が美しいのなんの…吉田のリラックスした歌唱と、脇を固めるアメリカの超絶豪華ミュージシャンの演奏が互いに引き立て合う、まさにbeauty and harmonyなバランスでミックスされています。

 

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11位 みつめる愛で - SIng Like Talking

収録アルバム - DISCOVERY/ 発表年 - 1995

DISCOVERYはポップとフュージョン要素がうまく融合した、彼らの代表作だと思います。その中でもポップ、かつメロウなこちらをチョイス。間奏のピアノ→コンプでペコペコになったギターソロ→コーラスの流れ、完璧です。

 

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10位 恋は流星 SHOOTING STAR OF LOVE - 米光美保

収録アルバム - FOREVER/ 発表年 - 1995
角松敏生プロデュースの2ndアルバムから、吉田美奈子の超有名曲カバーをチョイス。吉田版と聴き比べると、その煌びやかさに驚くはず。80年代以前のシティポップと現代シティポップを繋ぐ楽曲だと勝手に思っています。何がアドオンされ、何が地続きで、何が削ぎ落とされたか、考えながら聴くだけで楽しい一曲。

 

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9位 白夜 - Wink

収録アルバム - Each side of screen/ 発表年 - 1992

中後期Winkは、ハウスやディスコ成分が増して名曲が多いです。その中でも広谷順子作曲のこのメロウチューンが白眉。常時ボーカルにかかった靄のようなリバーブを聴いているだけで胸がいっぱいになります。遅回しにするだけでVaporwave(サブジャンルでいうところのlate-nite lofi?)になりそうなPVも最高。

 

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8位 DRIVE - ICE

収録アルバム - We're In The Mood/ 発表年 - 1996
lightmellowbuランキングにてレビュー済みのため割愛。

 

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7位 Candy - 具島直子

収録アルバム - miss.G/ 発表年 - 1996

無駄な音、展開が一つもない奇跡のような一曲。シンプルなコード進行が繰り返され、盛り上がるサビもなく、彼女の切ない歌声に身を委ねるだけで、どうしてこんなに心揺さぶられるのでしょう…

 

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6位 ニュータウン - キリンジ

収録アルバム - ペーパードライヴァーズミュージック/ 発表年 - 1998

00年代以降のシティポップ興隆に欠かせない存在である彼らが、90年代に放った名曲。都市の周縁に暮らす人々の不安と恋愛を、映画的に描く歌詞が秀逸です。曲調ははっぴぃえんど的シティポップで、こんな郊外的感覚の歌詞を載せていいんだ、という衝撃がありました。ある種、キミとボクのセカイ系な雰囲気もあります。「花とおくたん」(高橋しん)がアニメ化するときはEDにしてほしいです。

 

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5位 メビウス - 比屋定篤子

収録アルバム - ささやかれた夢の話/ 発表年 - 1999

ラテン、ブラジル音楽をシティポップに取り入れる流れは90年代後半から散見されます。それが最も幸福な形で結実したのは、メビウスでしょう。何より西脇辰弥氏の編曲仕事が素晴らしいです。元々チャレンジングな曲をポップに、かつ原曲・そしてブラジル音楽へのリスペクトを込めたアレンジは、冨田ラボも絶賛したそう。

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4位 Sunny Summer Days - Trade Love

収録アルバム - paradise door/ 発表年 - 1995

アルバム持ってません!高い!

ビーイングを通したデジタル・シティポップという趣。強制的に夏へtune-inさせられてしまう力強さ。ぶっちぎりのリゾート力(ぢから)でランクイン。

 

youtu.be


3位 とっておきの季節 - 楠瀬誠志郎

収録アルバム - 素晴らしい恋をしよう/ 発表年 - 1992

 王者の貫禄を感じます。どの曲を選ぶか迷いましたが、どこを切っても90年代の夏が溢れてくるこちらを。山下達郎の影響力も、間接的に感じさせられます。

nico.ms


2位 大切な休日 - 笠原弘子

収録アルバム - さよならがくれたのは/ 発表年 - 1994

lightmellowbuランキングにてレビュー済みのためレビュー本体はこちらをご覧ください。

以下蛇足。
これキャラソンなんですよね。OLシティポップはOLが自身を仮託して聴けることが要請されるのですが、その点自分を出さない声優歌唱をさせたら一級品の笠原さんは、OLを演じ切っています。この系統のOL声優楽曲で言うと、高橋美佳子『超プラドル』というアルバムもオススメです。

 

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1位 Melody - 崎谷健次郎

収録アルバム - ただ一度だけの永遠/ 発表年 - 1990

lightmellowbuランキングにてレビュー済みのためレビュー本体はこちらをご覧ください。
思い入れで言うと、『大切な休日』が上なのですが、曲の美しさがズバ抜けているので、こちらを一位にしました。ジャケットの柄シャツと似たのをずっと探しているのですが、永久に見からさなそうです。

 

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