かるとばこ

カルトのブログ

2021年好きなアルバム9選・好きな声優楽曲9選

カルトです。

普段は駿河屋でCDを買ったり、駿河屋でCDを売ったり、図書館でCDを借りたり、ゲオ55円セールでCDを借りたり、他人のSpotifyのプレイリストで見つけた曲をまるで自分が見つけたかのようにSNSで紹介したりして暮らしています。

 

DJもしています。www.mixcloud.com

 

本日は2021年の新譜で好きだったアルバムと声優楽曲をまとめていきたいと思います。ご関心あれば、再生ボタンを押していただければ幸いです。良い曲はたくさん聴かれた方が良いので。

 

2021年好きなアルバム9選

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※順不同です。

 

Sweet Trip - A Tiny House, In Secret Speeches, Polar Equals

なんと12年ぶりのアルバムリリース。シューゲイズとエレクトロニカの幸福な融合を試みてきた二人は、2021年にバッチリはまる音像で帰ってきてくれました。一曲目からMixが上手すぎて、舌を巻く… 軽やかにこなしているように聴こえますが、執念が滲み出ています。ニューエイジリバイバルからの影響を消化して、落とし込んでくれたのも嬉しいです。

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    Sewerslvt - we had good times together, don't forget that

    今年はAVYSSやforestlimit周辺のシーンで、J-COREやアニメカルチャーに影響を受けたオルタナティブなダンスミュージックの再評価と、それらを取り込んだ現行アーティストの活躍が目立ったと個人的には感じています。
    その流れで海外のWeirdcoreやCybergothと呼ばれるシーンをSpotify経由で聴き始めた時に出会った一枚です。多くを語ることは控えますが、ノイズ、ドラムンベース、ハードコア、アンビエント、全てを飲み込んで塗り上げた漆黒の天国、とでも言うべき崇高な作品です。

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    なお、彼女は自殺問題に取り組む団体への寄付を呼びかけるEPも今年リリースしています。ご関心ある方はぜひ。

    sewerslvt.bandcamp.com

    butaji - RIGHT TIME

    こちらも痛切なラブソング集。前作、『告白』より外に広がる強度を持った、自身を見つめ認めた上での、「あなた」や「社会」とコミュニケートしようとする歌詞は、2021年に聴けて本当に勇気づけられましたし、ポップスにこそ担える役割だと感じました。

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    Kraus - View No Country

    USの一人ノイズロックユニットの3rdアルバム。ここ20年で出たシューゲイズを感じるアルバムで最良だと断言したいです。どこまでも突き進むような勢いは健在でありつつも、心地よいノイズは前作より一層耳を暖めてくれます。ギターはもちろん、ボーカル、ドラムの金物のミキシング全てが俺好みです。完飲。

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    Benoît Pioulard - Bloodless

    一時期毎晩のように聴いていたアンビエントアルバム。ローファイで太いテープの音だけで、ヤられてしまいました。ただ美しいだけでなく、時に苛烈、まるで自然の営みを焼き付けたようなノイズと低音に震えます。

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    和田彩花 - 私的礼讃

    個人的にシティポップとの和解?ができた一年でした。和田彩花のソロ1stは、彼女が見る"東京"を「あらかじめ決められた恋人たち」のメンバーを始めとする手練れ達と共に、自らの言葉と音で紡ぎ出した傑作です。都市と、そこに暮らす私たちの物語が匂いたつ、地に足ついたアーバン・ブルース。

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    Michal Turtle, Suso Saiz - Static Journeys

    自分のようなMusic From Memory(オランダのレーベル、初期は再発仕事が多くニューエイジリバイバルに多大な貢献を果たした)に愛着のある人間にとって、この二組の共演はカレーハンバーグ並みに豪華な組み合わせでした。内容も期待を裏切らず、静謐でありながら、お互いが自分の持ち味を存分に出しあっており、楽しんで作ったことが伝わってきます。

     

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    大嶋啓之 - epitaph

    同人音楽の活動や、近年ではゲーム『天穂のサクナヒメ』のBGMで知られる作家のフルアルバム。ボーカルに茶太を迎えた『睡眠都市』の世界観の延長線上にあるようでいて、精緻なサウンドはより孤高の高みにあるように聴こえます。サウンドエンジニアのbermei.inazawaの仕事は鋭利なヤスリのように、曲の輪郭を刻み込んできます。都市を描くには、何も現実の都市である必要はない、音楽の中でならどんな都市でも描けてしまう、ということを思い出させてくれた一枚です。

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    Beagles - mashi mashi

    日本の100gecs。マジで何?
    Spotifyで見つけた時の困惑たるや… メンバーのプロフィールページによると「流動的なメンバー編成による、男女混声サイケ・ポップグループとして活動をスタート。現在も流動的なメンバー編成は維持しつつ、音楽性はポップスからノイズ・アヴァンギャルドまで、枠にとらわれずに自由に音楽を作成しています。」とのことらしいですが、いや、枠にとらわれなさすぎる… 録音もヘンテコ(最高)だし… それでいて溢れ出るポップセンス… 今後の活動も楽しみです。

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    以上9枚になります。それ以外の楽曲でSpotifyにあるものは以下にまとめています。

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    2021年好きな声優楽曲9選

    続いて声優楽曲編です。声優楽曲とは、声優さんが歌唱している曲で本人名義、キャラソン問いません。こちらは曲単位で紹介していきます。

     

    桜乃美々兎 (CV: 小坂井祐莉絵)、水上 雛 (CV: 大森日雅)、犬吠埼紫杏 (CV: 長谷川玲奈) - Distortion (feat. Yunomi)

    Yunomiファンとしての贔屓を差し引いても、今年のYunomiさんの楽曲は出るたび驚かされた傑作揃いでした。去年の「恋のうた」(TVアニメ トニカクカワイイOP)からリズムや声への意欲的なアプローチをしていると感じていましたが、今年は周防パトラさんとの「イミグレーション」でのASMR的ボーカル、声ネタによるサイケデリア、船長との「Unison」でのポリリズムと恐ろしい多声ミックスで腰を抜かしました。そして「Distortion」では声優から多彩な声を引き出した上で、自由自在なエフェクトと偏執的エディットによって、電脳ゲロ甘悪夢を作り出しています。来年も健康には気をつけて、とびきりポップで、引き裂かれていて、自由な曲を作ってくれたら嬉しいです…

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    Aquors - KU-RU-KU-RU Cruller!

    昨年までも声優本人名義でのシティポップが増加傾向にありました。今年はキャラソンでもシティポップが増えました。代表格がこちら。メロが良すぎ。リバイバル以降のシティポップでも、基本はシンガーは1人でしたが、9人でサビを歌った時の多幸感は初めて知る感覚で新鮮でした。

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    内田彩 - Canary Yellow

    hisakuni × 内田彩コンビ最良の仕事かもしれません。ネオソウルのようでいて、フューチャーベースのようでいて、不思議な質感でありつつも、どこをどう切ってもhisakuni

    楽曲なのが凄いです。内田彩さんも伸び伸び歌ってくれていて嬉しいね。アニメEDとして完璧な機能性を持っているのにも2京点加点したい!

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    麻倉もも - ピンキーフック

    SHY MOMO

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    DIALOGUE+ - プライベイト

    「超!A&G+マンスリースペシャ稗田寧々の地に“ね”を張って生きたい」は聴いた方がいいです。制作陣とそれに応える彼女達には、まだまだ伸び代を感じます。来年もよろしくお願いします。CUE!のアニメも楽しみですね。

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    ここなつ2.0 - マーメイドペレパスィ

    ハイパーポップがとうとう声優楽曲にも来たか…と感嘆しました。いつ聴いても、チルな歌パートから、データ圧縮に失敗したような複雑骨折間奏でガッツポーズしてしまいます。これを説得力ある一曲にまとめたgaburyuさんの技量にも感服です。

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    天馬六華(CV:村瀬歩) - 午前六時のブギウギ

    今年は声優楽曲でインダストリアルが流行りました。いや、別に既成事実的に書いておけば流行るんじゃないかとか思ってないですよ?ほら、近藤玲奈さんとか森久保祥太郎さんとか赤尾ひかるさんのキャラソンとか…
    愛らしい声を演じることの多い、村瀬歩さんが金属的ギターの上で妖艶に歌うので喰らってしまいました。なお、「Clock over ORQUESTA」というこのコンテンツでは、1キャラクターに現実の姿と、ネバーランド(少年に変えられてしまう世界)の姿があり、後者のCVは金田朋子。同じ楽曲が、全く違うアレンジが施されていて面白いです。同コンテンツの朱鷺燈零士(CV:緑川光) - Null も名曲です。

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    上田麗奈 - プランクトン

    アルバム『Nebula』から。素晴らしい作品でした。挫折を知り、噛み締め、諦め、立ち上がる、それを他者を依り代にせず行う。そんな過程を描き出した、あえて言えばグロテスクなアルバムです。これを表現したいと、カッコいいと思って、実際にやってのけた上田麗奈さんは本当にカッコいいと思います。来年も応援します。

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    かやたん(CV:奥野香耶)-また

    思い入れが強すぎて、書けることがありませんが… 彼女のことを知っていても知らなくても響く、愛を歌った曲です。2021年12月末現在、フルを聴く方法はオタクの家のHDDを盗む以外ありませんが、いつか配信されると信じています。

    2022.02.23追記
    新曲とともに再販が決まりました。買いましょう。

     



    2021年出た声優さんのイイ曲は、まだまだまだまだあります。Spotifyにある分は、以下にまとめたのでよければお聴きください。

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    以上、2021年の好きなアルバム9選、好きな声優楽曲9選でした!

    来年も楽しいミュージックライフを過ごしましょう〜〜〜