ナチュラル・デチューン

カルトのブログ

Why dig? How to Dig? 〜音源蒐集のススメ〜

カルトです。

普段はブックオフでCDを買ったり、図書館でCDを借りたり、GEOオンライン55円セールでCDを借りたり、TSUTAYAディスカスレンタルCDの優先順位を上下させたり、ヤフオクとメルカリとアマゾンマーケットプレイスを巡回して同じCDの価格比較した上で買ったりして暮らしています。

 

声優さんの曲や、変なJ-POPでDJもしています。

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本日は私が日々いそしんでいる声優楽曲のディグ(Dig)=音源蒐集について、ご紹介したいと思います。声優楽曲に興味のない方でも、音源集めている方なら参考になるかもしれません。

ディグとは何か?なぜディグるのか?

※んなもん知っとるわ!という諸氏は、読み飛ばしてください!


さて、weblio英和辞書によると、"Dig"とは

「(道具・手などを使って)掘る、掘り起こす、(…を)十分に掘り返す、掘る、掘って造る、(…を)掘り出す、(…を)捜し出す、発見する、探求する、調べ出す」

と定義されています。

私は"ディグ"を「任意のコンテンツを掘り出す、捜し出す、発見する、探求する」という意味合いで使っています。コンテンツは何でもいいのですが、今回は音楽をディグ対象として話を進めます。


「音楽を掘り出す、捜し出す」って言っても、そんなの音楽好きな人なら大なり小なりやっていることです。ディグの特徴って何なんでしょう。


こういうよく分からない概念の話をする時は、似ている概念を引っ張り出して比較するやつやりますよね?やりません?一回やってみたかったんでやりますね。

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ディグは、なるべく様々なアーティストの、様々な作品に触れようとします。

声優楽曲で言うなら、

聴く対象の幅広さ:女性声優も男性声優も、80年代から昨日のリリースまで

掘り下げ度合い:本人名義のシングル・アルバム、ユニットの曲から、出演作のキャラソン、ラジオのOPED、BLCD等々

てな感じです。縦横になるべく色々聴こうとするのがディグの目指す姿です。

 

補足しておくと、別にディグが「正しい」とか「偉い」とかそんなことは1ミリもなくて、アティチュードの一つということです。ディグらなくても音楽を楽しめたらそれでオールOKなので…

 

じゃあ、何でお前はディグっているのか、という話になります。

 

いくつか理由はありますが、一番は「ディグの魔法」に出会いたいから、です。

私が初めて「ディグの魔法」を感じたのは、数年前のある日、舞台はもちろんブックオフ290円棚でした。

声優楽曲が気になり出した私がなんとなく手にとったCDは丹下桜さんの「Neo Generation」。そしてこの曲に脳天を撃ち抜かれるわけです。

 

www.youtube.com

前情報なしで買ったCDの中に、とんでもない名曲が潜んでいました。

この時の興奮はいまだに忘れられないです。

https://twitter.com/karuto0101/status/1235582822548717569?s=20

https://twitter.com/karuto0101/status/1235582822548717569?s=20

 

このような未知の良曲との出会いを「ディグの魔法」と呼んでいます。

自分の場合はブックオフで出会いがありましたけれど、出会い方は何でもOKです。

ストリーミングサービスが普及して音楽が気軽に消費されている、なんてことが言われて久しいですが、自分が自力で見つけたイイ曲はプロセスを問わず、自分の中でかけがえのない曲になります。

(改めて書くと自分が当時の新鮮な感動を忘れつつあって反省…)

 

また、ディグの副次的な効果である、自分にとって未知で、好きじゃない、理解できない音楽に出会えることも自分がディグってる理由の一つです。

丹下桜 - Dancin' in Moonlight みたいな曲を探して、中古CDを勘で買ったり、Spotifyで声優楽曲を探したりし始めて、全然好きじゃない曲を大量に聴きました。不思議なもので、次第にアリと思える曲が増えてきて、面白がれるようになったんですね。上の図で言えば、自分の横軸が広がるのがディグの醍醐味でもあります。

 

www.youtube.com↑何とは言いませんが、今では大好きな曲です。


 How to Dig?どうディグるか?

現状、Diggerが「どんな」曲を見つけたか、の情報はまだ共有されますが、「どのように」掘っているのかはほとんど共有されません。

より良い方法がシェアされて、イイ曲がより多く発見された方が、文化が前進すると思います。僭越ながらまずは自分が「どのように」掘っているかをまとめます。

 

なお、偉そうに言っていますが、自分のディグ手法は、偉大な先人各位から多大な影響を受けています。多謝…

dialogbox.dropouters.comspacetimeさん主催イベント「dialog box」の声優楽曲DJ回のレポート記事(行きたかった…)

記事後半にディグの話が出てきます。

 

ディグは一般的に、レコード店やCDショップ、中古CD販売店でする行為と認識されていますが、ネット通販、ネットオークション、CDレンタル、ストリーミングサービス、図書館、SNSなど様々な手段があります。

それぞれの特性をまとめたのが下表です。

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(4C分析はマーケティングフレームワークで、それっぽく整理できたので使いましたが、コミュニケーションの軸の意味は本来とは異なります)

 

これらのサービスを適材適所で使い分けながら、音源を探していきます。

「曲を知る・聴く」と、「音源を買う・借りる」の2つのテーマで、どのように使っていくか、自分なりのやり方を紹介します。

曲を知る・聴く

曲を知るには、なんらかの方針=「ディグの軸」を設定する場合と、しない場合があります。軸を設定する場合から紹介します。

 

代表的な「ディグの軸」となるのは、wikipediaのアルバム記事用テンプレを見て分かるように、

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  • アーティスト名
  • リリース年、年代
  • ジャンル
  • レーベル
  • プロデューサー、作曲家、作詞家、アレンジャー

が挙げられます。

 

それぞれの軸でどう曲を探すか、自分なりのやり方を紹介します。

 

アーティスト名

アーティスト名で辿る方法は、非常にシンプルです。GoogleTSUTAYA、GEO、駿河屋、各種配信サイト、YoutubeSpotify等々で検索すればいいだけ。

自分が声優楽曲を掘り始めた時は、ひたすら気になった声優さんの名前をSpotifyで検索し、イイ曲をプレイリストに突っ込むのを繰り返していました。それでできたのがこちら。

open.spotify.comこれを作った時もそうでしたが、声優楽曲という区切りだと、そもそも声優さんのことを知らないと調べられる名前も限られてきます。

声優グランプリが出している「声優名鑑」や、更新は止まっていますが、「声優データベース」 http://lain.gr.jp/voicedb を使うのも手です。自分の場合は、キャラソンアルバムを掘るうちに、色んな声優さんの名前を覚えて広げていきました。

 

年代

誰しも90年代の声優楽曲が好きだな〜 もっと知りたいな〜と感じる時があると思います。その年代に流行っていたジャンルや時代独特の音像に惹かれる時は、年代を決めて調べます。

一番使えるのは、駿河屋です。ジャンルを「声優」に指定した上で、「発売年」でさらに絞り込んで検索したり、「発売日」で並べ替えることが可能です。90年代の知らない作品で気軽に買える価格ならとりあえずカートに入れておく、といった使い方をしています。

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発売年を2000年に指定しています。てか「お散歩ハウス」かなり値上がりしてません?
また、「声優データベース」から声優さんの年齢を50代に絞り込み、声優名を縦にyoutubespotify等に打ち込んで調べることもあります。

年齢別リスト(50代) - 声優データベース

 

「新譜」を年代の一つとして扱うと、話は変わります。新譜は「アニソンブログ ア・ラ・カルト」の「今週のアニソンCD・BD/DVDリリース情報」を拝読しチェックしています。

anison-alacarte.hatenablog.comこれなしでは、新譜を相当漏らしてしまいます。追い続けるのはなかなかハードですが、時間が許す限り聴くように努めています。

 

ジャンル

声優楽曲はジャンルじゃないと思っているので、ここでは声優楽曲の中のR&Bやハウス等を探す方法になります。

まずはTwitter検索。「声優 2step」等で検索してみましょう。「流星ガーデン」以外にもイイ曲がたくさん見つかるはずです(先人に感謝…)。

自力で探すとなると、TSUTAYAディスカス検索が使えます。「声優 ハウス」で検索してみましょう。

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これは「ラビットハウス」が引っかかっていますね。。

諦めずにドラッグしていくと・・・出てきました!

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(カサナリアルは90sハウスなのか…)

このようにTSUTAYAディスカスの検索は意外と柔軟性があります。検索だけでも活用しましよう。

 

レーベル

「このレーベル、音作りがしっかりしているな」「前聴いて良かったあのアルバムもこのレーベルだな」といった形でレーベルに興味を持つことがあります。好きなプロデューサーが関わっている作品が一つのレーベルに固まっていることもあります。(昔はレーベル買いなんて言葉もありましたが、最近めっきり聞きませんね)

レーベル指定検索ができるのは、中古通販だと駿河屋ぐらいでしょうか。ストリーミングサービスだとSpotifyではレーベル検索ができます。(他サービスは分からず…)

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プロデューサー、作曲家、作詞家、編曲家

すごい曲に出会った時、「この曲誰が作ったんだ?!」と気になるのは人の世の常というもの。
TSUTAYAディスカスは作曲家、作詞家検索に対応しています。便利〜

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歌ネットでも作曲家、作詞家検索ができます。

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編曲家、プロデューサーを検索するのは難しい…イイ方法あったら教えて欲しいです。

たま〜にやるのは、音楽制作事務所の作家ページを見て縦に聴くぐらいです。

supalove.com

「軸」を中心にしたディグをご紹介してきましたが、大事なのは「軸」にこだわりすぎないことだと思います。例えば、Spotifyでアーティスト名で検索してみると、キャラソン名義も出てきます。

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軸からズレた時こそ、「出会い」のチャンスです。ブックオフ290円棚で言うと、背表紙が日焼けしたなんとなく気になるCDを見つけた時ぐらいチャンスです(何でもブックオフで例えるな)。

自分で「軸」を設定したディグは、自分が決めた方向性でしか掘れません。だからこそ偶然の出会いを大切にしていきましょう。なんか意識高くなっちゃいました。。。

 

続いて、「軸」を設定しない場合のディグり方の紹介です。

基本スタンスは、「気になった曲全部聴く、CD全部買う」になります。当然失敗や時間、金銭の浪費もしますが、個人的には一番「ディグやってんねえ!」と感じる、楽しい分野です。

「軸なし」ディグでは、中古CD販売店の実店舗が最強です。YoutubeSNSは自分が入力した内容やアルゴリズムに一部誘導された形でしか情報は出てきませんが、実店舗では全く予期しないCDとの出会いがあります。(もちろんアルゴリズムが悪というわけではないのですが、それって誰かが一回聴いた履歴を辿っているわけで、そこから外れたい欲望があります。)

とりあえずブックオフ290円棚の前に立ってよく知らないけど、面白そうな盤を手当たり次第買うのが吉です。だんだんジャケットの雰囲気で自分の好きな盤が分かるようになってきます。自分は打率2割5分ぐらいですが・・・

page.auctions.yahoo.co.jp折笠愛さんで一番好きな曲「冷たい雨が降る」収録、確かまんだらけで引いた記憶

また、ディグとは少し異なりますが、SNSで同様のディグをしている同士をフォローしておくのも、偶然の出会いを引き寄せる上で非常に重要です(いつもありがとうございます!)。
「どこまで聴いているんだよ・・・」と思ってしまうような化け物ディガーが音源情報を共有してくれたら、ありがたく聴きにいきましょう。世界は互酬で回っていると思うので、自分もとっておきの音源を見つけたら、なるべく共有するようにはしています。一人じゃ掘れない音源も、みんなで掘ればたどり着けるんです(?)。 カルチャーを前に進めていきましょう。

 

「音源を買う・借りる」

ストリーミングサービス、動画サイト、SNSで見つけた曲を買う・借りる時には、様々な選択肢があります。

 

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(再掲)

なお、最初に断っておくと、自分はエアコンがあるのに一度も付けてくれなかった吝嗇家の家庭に育ったからか、かなりケチくさいというかコスパ厨なところがあります。。

旧譜に関してはゲオ宅配レンタルの旧作55円セールが最も安価です。

「55円セール」は名前だけ見ると、まるで年に一度の大安売りのようですが、実際月2回ほど開催されています。一回最大40枚借りることができ、送料を含めると86円/枚という安さで助かっています。ただし、2枚組CDはTSUTAYAディスカスの方が安いです。

新譜およびマニアックなアルバムはTSUTAYAディスカスが最も向いています。

在庫の量はゲオ宅配レンタルより豊富な感覚があります。TSUTAYAディスカスの最大の特徴は新譜を借りようが旧譜を借りようが、月額料金は一定という点です。新譜を全部買えないので、買えなかったアルバムはディスカスを利用しています。

なお、TSUTAYAディスカスのCD単価は、届いたCDをその日中にさっさと返却することで、次の発送が翌日になってグンと単価が下がります(100円/枚切ります)。TSUTAYAディスカスを徹底活用したい人は在宅勤務をするか、仕事を辞めましょう。

実店舗でのレンタルは、SHIBUYA TSUTAYAレベルの在庫がある店舗じゃないとあまりやる意味がないのでは…というのが個人の感想です。

実店舗のディグの醍醐味は今商業的に価値がないとされている作品の中から、知られざる名曲を見つけられることで、なるべく回転数の高いCDを置きがちなレンタル店ではそういった出会いはあまり期待しづらいです。DJ予定があったりして、新譜を確実に即借りたい時はSHIBUYA TSUTAYAが堅いかもしれません。

図書館(自分が利用しているのは目黒区立図書館)は無料なのが強すぎる、そしてマニアックな在庫が意外とあります。

例えば、目黒区立図書館には白鳥由里さんのオリジナルアルバムが全部あります。

 詳しいディグり方は、ながいさんの以下ブログに譲ります(勉強させてもらいました!)。

salondetenitorucd.hatenablog.com

中古CD販売店は、先述の通り、ピュアな偶然の出会いを提供してくれる点で最強です。ブックオフを筆頭に、ハードオフまんだらけらしんばん、その他オタクショップのCDラックに宝が埋まっています。早くコロナが落ち着いたら、地方のリサイクルショップを巡りたい。

中古CDのネット販売は、入手しづらいCDを場合によっては安価で手に入れられます。とはいえ、送料だったり謎の手数料だったりを取られるので、めっちゃ安いということもないです。ほしいCDはちゃんと入荷待ちリストに登録して、他のディガーに負けないよう急いで買えるようにすると吉です。駿河屋やブックオフオンラインは時たまセールをやるので、活用していきましょう。

ネットオークションは、うまく使えば相当安くCDを揃えられます。特にメルカリは、最安でシングル盤を送料込み300円で買えるので多用しています。特典券が付いているようなシングルは、新譜でも割とすぐ安値で出品されています。また、ヤフオクで「アニメ CD まとめ」で検索して50枚ぐらいまとめ売りされているのを、福袋感覚で買うのも楽しいです。

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CDショップは買いたい新譜がある時に使っています(当たり前か…)。自分のディグの場では正直ないです。


音源配信サイトは、新譜でCDを買うほどでもない(失礼)場合や、CD化まで待てない時に使います。そして実は曲探しにも使えます。

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「CV 声優名」で検索して縦に並べて試聴できるのはmoraだけ?ストリーミングにないキャラソン掘る時に便利です。

以上、自分の音源入手方法はこんな具合です。

長々と書きましたが、ディグは楽しい趣味だと思います。知らないイイ曲に出会って世界が広がっていく瞬間には、何物にも替えがたい喜びがあります。音楽に留まらず、もっと色んなコンテンツをディグっていきたい所存です。

みんなも思い思いの方法でイイ音楽を見つけて、音源を手に入れて、楽しいMusic Life、DJ LifeをEnjoyしてください!そしてイイ曲を教えてくれ!!!

 

おまけ:ディグTips

 思いつくままに細か〜いTipsを書いていきます。思い出したら追記するかも。

  • ゲオ55円セールは、セール開始直後に見ると借りられるCDが多い気がする
  • Spotifyは「label:レーベル名」で検索できるんだけど、美少女ゲーム音源のレーベルなど有名じゃないところを掘る時にちょっとだけ重宝する
  • Spotifyはジャンル検索で「anime cv」を指定するとキャラソンだけ出てくるけど、網羅率は低め
  • ヤフオクがたまに出す「300円以上の商品を100円引き」のクーポンを使うと、安いCDが底値で買えがち
  • Spotifyでディグっている人をSpotify上でフォローすると、PC版Spotifyで右に出てくる「友達のアクティビティ」で今何を聴いているかが見れて、そこからイイ曲に出会えることもある(なおフォローされても通知が来るわけではない)
  • DJが現場後に上げる演奏履歴の画像を、Google DocでOCRかけてテキスト化して検索して曲を集めると楽

みんなもイイTipsがあれば「#ディグTips」を付けて投稿してくれよな!